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連載ー蓼科高原のクレオパトラ ブログトップ
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聖光寺の桜とペット禁止 [連載ー蓼科高原のクレオパトラ]

蓼科高原の中心、蓼科湖。その前に聖光寺。桜が満開です。主人は奥さんと私を車に押し込んで毎年と同じに花見に出かけました。おや、今年は様子が違います。多くの人が犬を連れてうろうろしています。主人は立札を見つけました。ペットの境内進入禁止、の立て札です。主人はたちまち怒りで顔が赤くなりました。愛犬を連れた多くの人たちも、困惑しています。主人は皆さんと怒りをぶちまけあっています。なぜ犬を差別するのか。大変に美しい桜の花と、大変に醜い意地悪な立て札。主人は、もう二度とこの寺には来ないよと、言いました。
パテイー

春風と英語 [連載ー蓼科高原のクレオパトラ]

蓼科高原の5月、山荘にはまだ若芽は芽生えません。でもまるで天国の様な春風が吹き抜けます。主人は、パソコンを新品に取り換えて毎日うなりながら格闘しています。”とにかく説明書が意地悪すぎる。メイカーは我々最終ユーザーとの距離が遠すぎる。使いようや使い勝手について説明する意識がない。”と頭を掻きむしって怒りました。それでも、メイルが通じるようになったらしく、顔も少し和みました。今日は子供の英語教育について、繰り返し教える方法とやらを役所が考えたニュースを見て、また怒りだしました。子供にこれ以上負担をかけるな、それより先ず大学生には一般英語会話に通じなければ卒業させるな、と怒っています。主人は、昨今の大学生について信用を失っているようです。”どうして皆お笑い芸人みたいのばかりなのだ、少しはまじめに勉強しろ。”とまた向かっ腹です。主人も年の所為です、すぐに怒りだします。気を付けてほしいです。
パテイー

環境美化の慣性 [連載ー蓼科高原のクレオパトラ]

主人は満足げです。”こりゃ、凄い花の量だ。100年の差も埋められそうだ。”都の西北、目白台と高田の馬場の狭間を流れる神田川。両岸を連なって咲く桜の花が満開です。”パテイーよ、よく見ろ。今年は川の流れを早くする工夫ができている。ほら、小さな堰ができている。これで随分と水質が浄化されたのだよ。” その所為か、確かに昨年より桜の花が色づいてまた豊富です。一面花ばかりの風景です。去年より、多くの赤白の大きな鯉が、楽しそうに泳いでいます。主人は現役時代、欧州でテムス河、セーヌ河、ダニューブ河などの河川の美しい変身の様を見ています。お酒が入ると、羨ましいと思い出話です。50年も前のことですが、テムズの上流でモーターボートを借りて、遊んだ日のことを話します。行き届いた運転指導、環境への配慮等、当局者の指示が、よほど驚きだったようです。”あの頃、まだ日本は100年遅れていると先輩に言われたよ。でも、どうだ、今日の神田川には日本人の知恵で小型堰が出来て水質も、花の勢いもすっかり変えてしまった。はずみが着くと早いよ。セーヌに追いつくのもすぐだ”。珍しく主人ははしゃいでいます。
パテイー

21-0 [連載ー蓼科高原のクレオパトラ]

選抜高校野球が始まって主人はテレヴィ観戦を楽しんでいます。私は膝に乗ってお付き合いです。パテイー、みろよ、高校生の体格がよくなったなー。これなら世界で戦えるよ。と喜んでいますが、時々何時もの瞬間湯沸かし器のように、怒り出します。兵庫の報徳学園が岐阜の多治見高校を21対ゼロで抑えた試合では、両校繊手の学業試験を行え、学業試合をやれ、と怒りっぱなしでした。何だこれは、高校野球はプロ養成の様に、ただ打って投げてナンボではない。図体ばかり立派でも頭が空では”空樽の高音”だよな、と話しかけました。主人は大学時代、学内の野球大会で連戦連投の思い出が強いようで、いつまでも野球フアンです。聞いているとプロの監督にも遠慮無く采配批判します。パテイーよ、アメリカ野球をみろよ、やっぱり半分は頭で戦っている。野球人気は俺みたいな、才能はあっても他の道に進んだヒトでもっているのだぞ、と訳の分からぬ事を言っています。
パテイー

紅葉と人手不足 [連載ー蓼科高原のクレオパトラ]

何時ものように主人はあっという間に奥さんと私を車に詰め込んで蓼科高原の山荘にやってきました。お気に入りの近くのお店の女将の電話連絡で紅葉が見どころになったと聞いたからです。確かに山の景色は一変していて、紅葉の赤さに加えて色々な木々の葉が色鮮やかに山肌を染めています。”これは凄い。だがこの美しさをとらえられるのは天才画家しかいない、”と主人は匙を投げています。主人はもう一つの発見が気になっています。紅葉見物の観光客は多いのに、食堂等の給仕さんたちが集まらない。何時も寄る北欧料理店、串焼き屋さん、お蕎麦屋さん、パン屋さんでは、給仕さんが居ない。オーナーさんは皆、同じ悩みを訴えています。働き手が居ないのです。近くのゴルフ場でもキャデイーさんが集まらない。”パテイーよ、こりゃ深刻だ”と主人は言います。お気に入りの女将の助言で開いたばかりという中華食堂に私もお供して行きました。そこには、中国人が料理して客のサーヴィスもしています。日本語がたどたどしい給仕さん達と話して、主人は少し顔色がよくなりました。本場の中華料理が食べられるし、給仕さん達は台湾から来て一生懸命働いている。”そうだ、タイのキャデイーさんは良かったな。彼女たちが蓼科に来てくれないかな、”と言います。人手不足は近隣のお国から働いてもらえればいい。そう言っています。
パテイー

豊島区役所ーシヴィル サーヴァント精神 [連載ー蓼科高原のクレオパトラ]

保険証の更改に主人と奥さんは豊島区役所に行ってきました。お役所仕事に日頃、さっぱり信用を置いていない主人ですが、にこにこして帰ってきました。新築の区庁のエレヴェイターの中で区長さんと出会い、話が出来たそうです。パテイーよ、区長さんはとても親切で、おまけに新ビルを褒めたら、区長が一切区民のお金を使わず、上層階を民間の使用に供して、その収入でつじつまが合いましたと、話してくれたよ。良く見ると対応してくれた若い女性公務員の態度が柔軟で、優しい。思い出すと、ロンドン、シドニーで役所にはいろいろと世話になったが、これなら豊島区のサーヴィスはずっと好い。国民の公益に奉仕する”シヴィル サーヴァント”の精神が日本にも根付いている様だ、と大変にご満足の態。本物の市民サーヴィスは、天下りで似非の公共団体とは、違い、目的が違うし、気分のいいもの、に成れるのだな、と盛んに喜んでいます。主人が上機嫌なので私もいい気分です。
パテイー

隠れた財産―三次元の国土 [連載ー蓼科高原のクレオパトラ]

シンガポールに生活している主人の息子さん家族が夏休みで日本に一時帰国。蓼科高原の山荘にやってきました。小学生のお孫さんは、茅野駅に着くなり、”あ、山だ”とアルプス連山を見て歓声を上げました。息子さんの奥さんは、こんなに透明でさわやかな空気は久しぶりですと大喜び。主人は、改めて真平らなシンガポールに住む人々に同情しています。主人は何時も言っています。パテーよ、日本の地形は平らな姿ではない、各地の気温を報じるが、その各地には高低差がある。100メートルで1度Cの温度差が出る。日本の国土は三次元の特殊地形で、気温も高度で大いに違う。常夏の東南アジアに住む多くの友人たち一度蓼科に来てみればいい。彼らが知らぬ至高の冷気で命が伸びよう、と言っています。主人は一方で、日本人は自分の宝を世界に宣伝するのが下手だな、自分でも気が付いていないのかな、と頭をひねっています。
パテイー

湿気の無い天国の気候 [連載ー蓼科高原のクレオパトラ]

山荘の庭に今年はモグラの巣が多いな、と目ざとく観察する主人。庭師のおじさんが、ニシコリの木の根元に大きな黒蜂の巣を見つけて、悪戦苦闘して駆除しました。主人とおじさんは、モグラと言い蜂と言い、確かに気象変更の影響が蓼科高原にも及び始めたかと話しています。主人はヴェランダの寒暖計をいつもつぶさに見ていますが、フン、今年は少し気温が高いとうなずいています。それにしてもこの宝石のような空気はすばらしい、何しろ日本中で一番湿気が無い蓼科高原だ、少々気温が上がっても、まるで気にならない。どうだこの爽やかさはいいだろう、参ったかと、私にまで自慢してます。私も、確かに食が進むし、よく寝られます。蓼科の夏は何時ものように天国です。
パテイー

蓼科高原の春 [連載ー蓼科高原のクレオパトラ]

桜が満開だと万葉堂さんの女将さんから情報を得て、主人は何時ものようにバタバタと奥さんと私を車に積み込んで蓼科の山荘にやってきました。蓼科高原の今年の春は早いようです。主人は、聖光寺のたわわな桜や雪柳の色とりどりに改めて感服の様子。鹿の一家や小鳥のさえずりにも満足で高原の春は時間の流れが東京と違い緩やかで別天地だなと言います。それに、今年は、近くのフランス人やオーストアリア人経営のレストランも盛況のようだし、台湾から中国人が中華料理店を開いて、物珍し屋の主人はすぐに出かけました。天然ガスを追い求めて東南アジアに数多く出かけていた主人は、本場の中国料理の油の使い方に昔から尊敬を払っています。その本場の油の上手な使用に久しぶりに出会って大満足の態です。それに、主人はしつこく取材して、近くベルギー料理店が開くと聞きこんできました。”何、本場のムール貝料理が食えるのか”と又喜んでいます。お気に入りの北欧料理屋さんも大入り満員で”オリンピックも近い。蓼科も国際的になったな。”とニコニコしています。
パテイー

蓼科湖のホットドッグ [連載ー蓼科高原のクレオパトラ]

毎年、夏の気温が上がるなー、と主人は目白で述懐していましたが、例によって、おい、行くぞと奥さんと私に突然声をかけて、あっという間に、中央道をひた走り、蓼科高原の山荘に来てしまいました。山荘の庭は、完ぺき主義の庭師さんの手がよく入り、各種木々が勢いよく緑で一杯です。やはり三次元の日本は違うな、裾濃効果で少し高地に来ると気温が急速に落ちるね、と目白とは10度も違う気温に満足げの主人です。蓼科湖を少し下がったところに、しゃれたホットドッグ屋さんが店開きしていて、そこにとても気の付く若い男の店員が居ました。主人は彼のサーヴィスに驚嘆の風、おい、パテーよ、この子の対応なら、世界で通じるぞ、ユーモアがあるし、杓子定規ではない、昨今の若い者にもいいのがいるなーと痛く感心しています。周辺は蕎麦銀座で各種蕎麦店が妍を競うのですが、主人は、もう続けてホットドッグに通っています。私も嫌いではなく主人の膝でお相伴に与っています。
パテイー
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