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連載ー英国EU離脱交渉 ブログトップ
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ジブラルタルの帰趨 [連載ー英国EU離脱交渉]

地中海西の玄関口、ジブラルタル。

1713年のユトレヒト条約によりスペインから英国に割譲されて欧州に現存する最後の"植民地”。

同地のスペインへの返還はスペインの悲願。

英国のEU離脱で解決の糸口をつかみたい。

現在人と物の行き来は自由だが、離脱後はジブラルタルはEUにとり、”完全な第三国”となる。

出入国管理、税関の設置が必要。

昨年、EU側は英国との離脱交渉にジブラルタルの地位に関しスペインの希望をいれる事、スペインに不満あれば離脱交渉結果にスペインの"拒否権"の発動を許している。

完全返還には英国政府は絶対反対だが、アイルランドと同様地続きの関係で何らかの妥協が図られそう。

尚、スペインの法人税は25%だが、ジブラルタルは10%、脱税事件が後を絶たない。

バイロン
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コービンの策略 [連載ー英国EU離脱交渉]

EU離脱に煮え切らぬ、曖昧な姿勢を維持してきた英国労働党党首コービン。

終にヴェイルを脱いだ。

離脱後も、EUと現行の関税同盟関係を変化無く維持することを主張する。

与党保守党の主張と真っ向からぶつかる。

メイ内閣はEUとの関税同盟の破棄こそ、英国に非EUの世界中の国家と自由に通商できる権利を与える、とし、断じて譲れぬ原点である。

しかし、保守党内部に関税同盟離脱は、英国企業に大変な通商コストを課すことになり、危険だとの現実論が出始めている。

今回の”コービン原則”は英国政界に政権交代の地震を起こしかねない。

バイロン
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こちらの水は甘いぞ:ユニレヴァー本社問題 [連載ー英国EU離脱交渉]

株価総額でオランダ第二位、イギリス第三位の大企業、ユニレヴァー。

本社をロンドンとロッテルダムに置く"アングロ ダッチ”企業の典型。

従業員数は、英国に7,500人、オランダに3,000人。

英国のEU離脱を機に、本社をどちらか一方に統合する。

決定は来月の株主総会で。

水面下で英国、オランダ政府の引き留め合戦が熾烈を極めている様子。

広い統一市場の利で、ロッテルダムに軍配が上がりそうだが、オランダはラット首相自ら音頭を取って、オランダ本社の企業には海外投資家への配当課税(15%)の撤廃を決するなど優遇処置を執っている。

英国側は、ユニレヴァーの研究投資に特別優遇制度を与える、等の引き留め策を繰り出している。

バイロン
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離脱より破談 [連載ー英国EU離脱交渉]

メイ英国政府はEUにたいし下記の提案を行う。

・来年3月の条約上のEU離脱後、"経過期間"に入るがその期間をEUとの諸新協定が締結されるまで 継続するものとする。

・これまで、"経過期間”は”約”2年と主張してきたし、それを目処として交渉したいが、"経過期間"設 定の目的は新協定の締結である。

・従い、新協定成立まで"経過期間”は”切りの無い(open-ended)期間”とすべきである。

・"経過期間"中、EUが新しく定める法、規則等に付き、英国は拒否権を持つ。

これは、自ら望む"破談”のシナリオだ。

特に、拒否権に関してEUサイドが受諾する可能性はゼロ。

バイロン
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いらだち:進まぬ交渉 [連載ー英国EU離脱交渉]

昨日、ブラッセルで英国離脱交渉のEU責任者バルニエ氏が遅々として進まぬ交渉に怒りを露わにした。
彼の記者会見、慣例を破り、英語で無くフランス語を使っている。

彼の言いたいこと;

・来年3月末に英国はEUから離脱すること明白。その日から2020年末日まで、その後の両者関 係に付き交渉する経過期間を設ける、と合意している。
 期日に付き異論めいた表現は許せない。(英国内に離脱に付き再度国民投票を行うべきだとの声 がある。

・正式離脱後、約2年間の経過期間中の問題は二点に絞られているはずだ。
 即ち、この期間、EUから英国に移住する人々の権利義務を英国は如何に扱うのか。
 もう一つはこの期間、EUが新設する規則、法令に英国は縛られるべきかどうか、の点。
 何時までたってもこの二点に付き英国は明確な立場の表明が無い。

・地続き問題ー即ちアイルランドと北アイルランド間の離脱後の関係だが、別の組織となるのだか ら税関の設置は当たり前となる。
 英国に言いたいことあれば明確にしろ。

バイロン
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根こそぎ移動の要:英国銀行 [連載ー英国EU離脱交渉]

欧州中央銀行はEUに移動を計画中の英国内銀行は、”6月末日までに”英国離脱後EU内で操業できるための許可書を申請するよう求めた。
もう時間が無い。
同時に 中央銀行は申請書で移動後全ての銀行業務を英国に残さず移動する確約を求めた。
"根こそぎ移動"の要請である。
本要請は将来のEU金融規制を移動の銀行全てに遵守させる必要手続き。
8銀行は申請準備中、4行はこれから。

バイロン

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関税同盟に反対ーメイ内閣の脆弱さ [連載ー英国EU離脱交渉]

本欄で報告したが英国のEU離脱交渉に最重要なEUとの関税関係がある。

メイ閣内に、現在の関係を、モノとサーヴィスに分けてモノに関しては現行通り、変化無き関税同盟関係を維持しようとする動きが出た。

これに対し、閣内強硬派は猛烈な反撃を加え、EUとは、完全に、かつクリーンに過去を引きずらない離脱こそが国益だと、騒ぎ立て、閣内不一致でメイの政権運営に暗影がさした。

昨日、メイは、完全離別派に軍配を上げ、”モノの関税同盟維持”を明確に否定、かろうじて閣内統一を保った。

しかし、未だ閣内に完全に一からの関税関係導入は非現実的だとの声が強く残る。

バイロン
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関税同盟ー弱気のブレシット [連載ー英国EU離脱交渉]

EU離脱後の英国-EU通商関係。

メイの保守党内にも弱気な意見が台頭。

モノとサーヴィスを分けて、モノについては現状の関税同盟を維持しようとの見解。

これで離別の衝撃を最低に抑えられる。

新しい関税率の合意、税関の設置等の難題を避けられる。

特にアイルランド問題(地続きアイルランドと北アイルランド間の通商)の解決になる。

しかしこれは良いとこ取りの希望的見解で、若し関税同盟に止まるなら、他のEU規則にも服するのが正当だし、また、関税同盟に止まりながら第三国と,EUとは独自に通商関係を結ぶ自由を求めるのは、虫が良すぎてEU に許されるわけが無いと、腰を引いた意見もある。

バイロン
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EU交渉原則決定 [連載ー英国EU離脱交渉]

昨日英国のEU離脱に関するEU側の基本交渉姿勢が全関係大臣レヴェルで決定された。

主要点;

・英国の”正式”EU離脱を2019年3月とする。

・離脱日より2020年12月31日までを経過期間( transition period )とする。

・経過期間中、英国はEU単一市場へのアクセスを許される。
 ただし、その間EUの市場ルール改変等に英国は発言できず、そのまま従う。

・同期間中,EUから英国への人の移動は現状と同じく自由とする。
 
・同期間中EUが定める新規則、法令につき英国はそのまま受け入れる。
 反論、提言は許さない。ただし英国の安全保障上の緊急法的処置については例外。

・同期間中の法的紛争は欧州裁判所の裁定にしたがう。
 英国の司法は介入できない。

・同期間は英国とEUとの新通商関係の交渉、合意に使われる。
 この間英国は、EU以外の第三国と通商関係を結んではならない。

以上、かなり強面の交渉姿勢である。英国の反応や如何に?

バイロン


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時間との闘い [連載ー英国EU離脱交渉]

世紀の大事件にしては解決の道筋が見えない。

これからの英国のEU離脱交渉の予定。

昨年、大筋の英国離脱コストについての合意はできた。

今後の交渉の進捗に付き英国の希望は:

・本年3月末までに、明年3月末日に正式となる離脱の日から”2年間の経過期間”に関し、英国とEUの臨 時の関係につき合意する。(2年間の経過期間を持つことは双方合意済み)

・”経過期間の関係”に合意した後、”経過期間後(即ち2021年以降の)”の正式関係につき交渉開始。
 本年9月末までに全ての交渉を終了させたい。

上記の”交渉”だが、金融関係を含む通商関係、移民関係、適応法規問題等、山積の難題をこなさねばならない。

英国、EU双方に、もう時間が無いとの切迫感、と恐怖感が芽生えている。

EUサイドからの交渉予定に関する統一見解が出ていない。

何も決まらず”崖から転び落ちる”未知の混乱が恐ろしい。

バイロン
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